大切にしているのは縁。好きな言葉は礼儀、義、和

鎌田:ヤクザになりたいわけではないんですけど、問題解決の手段は恐喝とかゆすりとか、どうかなっていうのは前提でありつつも、問題を解決するのに、そこに着眼するんだっていう、そのことに関しては勉強になるなと思っていて、すごく読み直しています。

――ジャンルを問わず、いろんなもの読まれているんですね。

鎌田:少女マンガは今ドンピシャで読んでいるかというと読んでいませんが、ボニータコミックから出ている『きみを死なせないための物語(ストーリア)」(秋田書店)全8巻、エクストラ1巻のSF作品がオススメです。そのマンガは私のベスト20を選べと言われたら皆川亮二の『ARMS』とともに必ず入る作品です。詳細は、私のnote(https://note.com/kamadaman/n/ne21047cae4c4)をお読みください。

――ありがとうございます。今後の活躍に期待しております。
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 著書『名前のない仕事』(ダイヤモンド社)の中で、今後は「好きな人と、好きなことしか、したくない」と高らかに宣言した鎌田和樹氏。「また新たにいろいろ仕込んでいます」と付け加える。
 現在、同氏がハマっているマンガ『マチネとソアレ』には、主人公である弟の俳優を支える元ヤクザ、最大のライバルである兄の俳優を支える高校時代の先輩が出てくる。HIKAKINを名サポートした鎌田さんは、どちらの登場人物と自分を重ね合わせつつ、マンガを読んでいるのだろうか。
 大切にしているのは縁。好きな言葉は礼儀、義、和。そして40歳になって謎にパクチーと納豆が食べられるようになり、ボクシングで汗を流しているという鎌田さん。衝撃の「山越えエピソード」も必読の同氏の著書、そして「今後の動向」をお見逃しなく。

鎌田和樹(かまだ かずき) 1983年東京都生まれ。2003年、19歳で大手通信会社「光通信」に入社し、総務、営業など多岐にわたる分野での好成績が認められて携帯電話の販売を任され、最年少の執行役員に。その後、日本のYouTube界のパイオニアHIKAKINとの出会いを経て、2013年、クリエイター(YouTuber)のマネージメント・サポートを中心とする「UUUM」の前身となる会社を立ち上げる。2023年8月、広告事業などを手掛ける「フリークアウト・ホールディングス」との資本提携を発表。株式公開買い付け(TOB)により、鎌田氏は保有株をすべて売却し、9月15日付で取締役会長を退任した。同時に名誉顧問に就任し、後に卒業。8月28日、単独での初の著書となる『名前のない仕事』(ダイヤモンド社)を上梓した。