日常のアイドリングしている状態から着想を得る

寺内「真似できるのは、本質を理解しているからですよ。
 マユリカさんは、ネタはもちろんなんですが、僕はやっぱり人柄が好きなんですよね。お二人が並んでいるだけで楽しく感じる。マユリカのお二人のリアルな同級生ならではの信頼感が伝わってきます」

中谷「仕事のなかった大阪時代は、時間だけはあったんで、ネタ合わせと称して散歩をずっとしてたんですよ。二人でぐるぐるその辺を歩いてました。ネタのいくつかは、その雑談の中から出ています。今思うと、そういう時間が大事だったんでしょうね。ずっとアイドリングし続けていたような時間にも意味があった。そういう時に、思いもよらない発想が出てきたりしましたから」

マユリカ中谷佑太

寺内「実はQもそれに近くて、日常のアイドリングしている状態でも、何が面白いか、何が怖いか、何が気持ち悪いか、そういうことばっかり考えているんです」

中谷「たとえば、日常のどんなところから着想を得るんですか?」

寺内「そうですね…。たとえば、僕は地元が大阪なんですけど、たまたま帰省した時に、マンションのエレベータ―前に花が置いてあったんです。なんか気持ち悪いな…と思ったんですよ。これを伝えたら、Qのメンバーと、その気持ち悪さを共感しあえたんです。そこからイメージを広げていって、『悪質なイタズラか?玄関先に置かれる献花の謎』の動画になりました」

中谷「なるほど! そういう感じで出来てるんですね。メンバーの誰かが“日常のアレ怖くない?”と言ったら、そこから生まれるというか」

寺内「メンバーの4人が共感したものを形にしています。でもまだ形になっていないネタのストックは、とてもたくさんあるんです」