現在配信中の、いまだかつてないバラエティ番組『鬼のドッキリで涙』(DMM TV)で、地獄のようなドッキリに見舞われるモグライダー芝大輔さんとともしげさん。これまでふたりは、幾度となくコンビ解散を経験し、唯一無二の相方にめぐりあった。長い地下を経験し、2022年にブレイクタレントランキングで1位にランクインしてから、多方面で勢いを増し続けるふたりの、THE CHANGEとは。【第1回/全5回】

モグライダー 撮影/松野葉子

 取材場所である都内某所の現場に先についたのは、芝大輔さん(41)だった。アロハシャツの左ポケットから、セブンスターが覗く。数分後に到着したともしげさん(42)は、椅子に座る前に自分で飲み物を注ぎにいく。それぞれ、“ブレイクした人気芸能人”らしさを感じさせないほど自然体だ。

 ふたりが出会ったのはいまから15年前、2008年の終わり頃。芸人の道を歩み始めたのは、芝さんはNSC東京校に入学した2003年、ともしげさんはスクールJCAに入学した2004年だった。

芝大輔さん(以下、芝)「お互いにまったく接点がないまま、4、5年はそれぞれで芸人をやっていて」

ともしげさん(以下、ともしげ)「コンビを組んでは解散していましたね」

「僕は実家から“25歳までにはどうにか仕舞いをつけなさいよ”と言われていた時期でした。それまで僕はボケしかやってこなかったんですが、最後の最後に“一回、やっていないことをやって辞めたいな”というのがありまして。それともうひとつ、解散するたびにNSCの同級生の誰かが声をかけてくれたので、それまで相方探しをしたことがなかったんです。だから、“一度ちゃんと、自分に合っている人を探したい”と思ったんです」