現在配信中の、いまだかつてないバラエティ番組『鬼のドッキリで涙』(DMM TV)で、地獄のようなドッキリに見舞われるモグライダー芝大輔さんとともしげさん。これまでふたりは、幾度となくコンビ解散を経験し、唯一無二の相方にめぐりあった。長い地下を経験し、2022年にブレイクタレントランキングで1位にランクインしてから、多方面で勢いを増し続けるふたりの、THE CHANGEとは。【第2回/全5回】

モグライダー 撮影/松野葉子

 何度も解散を繰り返し出会った、芝大輔さん(41)とともしげさん(42)。ふたりがモグライダーを結成したのは、2009年のはじめのことだった。初めてネタ合わせしたネタを、東京・なかのZEROホールの視聴覚ホールでのライブで披露した。するといきなり、30組中2位という好成績を残し、それまでくすぶっていた現状とのあきらかなちがいを、お互いに感じていた。

 さまざまなネタを作り、ライブで試し、約2年のフリー期間を経て、2011年にマセキ芸能社に所属することとなった。以前から交流があった三四郎が先に所属し、事務所を探していた2人にマセキを紹介してくれたことがきっかけだという。それまでの間、ともしげさんは気が気じゃなかった。何人もの芸人が、芝さんを虎視眈々と狙っていたのである。

ともしげさん(以下、ともしげ)「芝くんはすごく“優秀だ”と言われていて、他の人に取られそうになったこともありましたね。ザギンデシースルーの西くんという芸人さんがいたんですけど、この人が……」

芝大輔さん(以下、芝)「そんな知らない名前書くわけねーだろ」

ともしげ「ザギンデシースルーの西くんがモグライダーを解散させようとしていたんです。芝くんは芝くんでね、話をちゃんと聞いてくれる人だから、西くんが芝くんを自分のバイト先に誘ってね」

「西くんの紹介でガストでね、あったね。そのバイト、3日で飛んだんですよ」

ともしげ「そういうふうに交流を深めていって、“芝くん、僕とやらないか”とかめっちゃ口説いてくる人がいましたけどね。僕の方には口説いて来る人、あまりいなかったですけど」