コンビ結成後にまず意識したこと

 「それまで何回も解散を経験していただけに、自分の思い通りにいかないもんだってことは、痛いほどわかっていた」という芝さんがともしげさんとのコンビでまず意識したことは、「自己主張をゼロにする」ことだったという。

「自己主張をゼロして、ともしげが好きなようにやってウケないっていうもの全部経験して。最初の1,2年くらいは言われるままにやったという感じです。たぶんこうやって身を持って知っていかないと、受け付けなかっただろうし」

ともしげ「そうやっていろいろやってみて、“もうなにもない”みたいになったとき、僕が昔のコンビのときにやっていたコント55号さんみたいなネタがあって、それっぽいものをやってみることになりまして。そういうネタを考えてくれるようになって、先に進んだような気がします」

「“これがウケたらおもしろくなりそうだな”という感じはしましたね」

芝大輔 撮影/松野葉子

ともしげ「それにやっぱり、そのあとマセキに入ったのも大きいですね。マセキはライブでネタの時間制限を気にしない事務所だったんです。賞レースは2,3分とかですが、マセキは8分、10分でも“ウケればいいよ”という感じで」

ーーモグライダーの可能性が潰されなかったと。

「そうですね。吉本に入っていたらここまで行けなかったかなと思います」

 ただし、世はショートネタ最盛期。のびのびとウケるライブの一方で、ふたりの前に強固な壁が立ちふさがることとなるのだった。

モグライダー
芝大輔(しば・だいすけ)。1983年7月25日生まれ、愛媛県出身。
ともしげ。1982年5月31日生まれ、埼玉県出身。
2009年1月、コンビ結成。ライブシーンで高く評価され、2021年『Mー1グランプリ』決勝初進出。トップバッターを努め、結果は8位となったがトップバッター最高得点(当時)を記録した。翌年、テレビ出演が急増しブレイク。2023年にも『Mー1グランプリ』決勝に進出し、7位となった。今年がラストイヤーとなる。

【出演情報】
東京03×オークラ×藤井健太郎が贈る
コント? ドッキリ? 過激すぎて放送できないヤバいドッキリを編集の力でハートフルな番組に作り変える前代未聞のストーリー!
DMM TVオリジナルバラエティ番組『鬼のドッキリで涙』

舞台はテレビ制作会社「Reborn」。「芸人たちにどんな酷いことをしても面白ければそれでよし!」な昭和型演出家・鬼崎が作ったコンプラ全無視の過激ドッキリ番組を、その素材を使って編集の力でハートウォーミングなドッキリ番組に作り変えるべく、東京03の3人演じるテレビマンが奮闘。リアルな過激ドッキリとコントが融合した、いまだかつてないバラエティ番組。
企画プロデュース・脚本/オークラ
企画/藤井健太郎
監督/住田崇
演出/池田哲也
出演/飯塚悟志(東京03)、豊本明長(東京03)、角田晃広(東京03)
志田こはく、服部潤、森下庸之、オクイシュージ
高野正成(きしたかの)、芝大輔(モグライダー)、ともしげ(モグライダー)
DMM TVにて独占配信中
作品ページ/ https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=gfc1wgg78cp1s66kp78c48dq
配信スケジュール/
第1話・第2話 9月27日(金)18:00~
第3話 10月4日(金)18:00~
第4話 10月11日(金)18:00~
第5話 10月18日(金)18:00~
第6話 10月25日(金)18:00~