浮上のきっかけは『THE MANZAI』認定漫才師
ーー15年間をバロメーターにするなら、最初の上昇はいつでしたか?
ともしげ「モグライダーが最初に浮上したきっかけは、ネタを一緒に考えて僕が結構口出ししていた時期もあったんですけど、それを芝くんに"やめてくれ”と言われたことでした。芝くんが完全に主導権を握っていろいろ決め始めたくらいから、調子が良くなってきたので、そうすると僕はどんどん言えなくなってくるじゃないですか。その上で認定漫才師とかにもなったので、それはもう、何も言えなくなった時期でしたね」
認定漫才師とは、2011年から2014年まで開催された若手漫才師のコンテスト『THE MANZAI』(フジテレビ系)の2回戦までの予選で選抜される50組に与えられる称号。つまり、実力が認められた漫才師である。モグライダーは2014年に認定漫才師として本戦に出場している。
ともしげ「たとえばナイツさんのネタって、“オリンピックをヤホーで調べたら”という感じでちゃんと調べたことを喋るじゃないですか。でも僕は、ヤホーでオリンピックを調べて説明をしてみようとしても、ちゃんと説明ができなくて、“ヤホー”よりも言い間違えちゃう。それをライブでやったときにめっちゃウケて。そうするともう、ネタかネタじゃないのかわからないようなネタのほうがいいのかな、みたいな。ていうか、ネタ……?」
ーー複雑ですね(笑)。まさにいまの原型ですね。
ともしげ「でも当たり外れがひどくて。ウケたネタをそのままMー1の1回戦でやってダメだったこともあったし。ギャンブル性が強いですね。よくM-1の決勝に行けたな、といまでも思います。そういうこともあって、僕らは時間がかかったんだと思います」