今日ではけして珍しくないハーフタレントの草分け的存在の加藤ローサさん。2004年に結婚情報誌『ゼクシィ』の2代目ゼクシィガールに選出されブレイク。「理想の花嫁」(と言っても、当時はまだ18歳の高校3年生)として一躍注目され、その後は多くのドラマや映画にも引っ張りだことなった。そんな彼女も今はアラフォー世代の2児の母。そんな加藤さんにとっての人生のCHANGEは?【第4回/全4回】

加藤ローサ 撮影/笹原清明 ヘアメイク/三宅茜 スタイリスト/浜木沙友里

 現在放映中のドラマ『きみの継ぐ香りは』で地上波連続ドラマで14年ぶりに主演を務めている加藤ローサさん。久々のドラマの仕事ということだが、大変だった部分はあったのだろうか。

「私が演じる萌音は、親友の桜(星野真里)が自分に思いを寄せている気持ちを知りながら、知らないふりしていて、子どもを通じて久しぶりに再会した桜に“ママ友として、これからよろしくね”って感じになるんですけど、そのセリフをどんな顔して言ったら良いのかなって。最初に台本を読んだ段階では浮かばなかったので、そこから作り上げていくのはちょっと難しかったですね」

 少しのブランクはあったものの、現役タレントとして活躍中の加藤さんだが、プライベートでは39歳。いわゆるアラフォー。13歳と10歳の男の子の母親でもある。

「30代ってほんとにあっという間だったんです。それこそ無かったんじゃないってぐらいの感覚でしたね」

──それは芸能の仕事よりも子育てや家庭のことに対しての比重が大きかった?

「大きかったですね。主婦をしていると日々の大きな変化ってそんなに無いじゃないですか。10代や20代の頃は何歳でこの作品を撮ったなとかって刻んで憶えていたりするんですけど、30代は自分自身の変化っていうものがあんまりなかったんです。子供のことでは幼稚園から小学生になったなとか、小学生から中学生なったなとかって子供基準で変化は感じるんですけど、自分はどうだったかと振り返ると……あんまり変化は無かった気がするんですよね」