子役時代を経て、ドラマ『3年B組金八先生』(シリーズ4~)で金八先生の長女・乙女役で注目を集めた俳優・星野真里さん。子役から多くの人々を魅了してきた星野さんも、今では結婚して俳優の仕事と並行して、妻として、母として尽くす日々を送っている。そんな星野さんだが、先日自身の長女が指定難病「先天性ミオパチー」に罹っていることを公表した。星野さんのこれまで、そしてこれからのCHANGEを聞いた。【第3回/全5回】

星野真里 撮影/笹原清明 ヘアメイク/佐々木篤 スタイリスト/ヨシノ

 2015年7月に第1子女児を出産した俳優の星野真里さん。

「妊娠期間中は本当に順調でつわりもさほど重くなかったですし、今までと変わらないような生活を送っていました。出産も、主人や医師や看護婦さんからは陣痛が起きてから7~8時間の安産だったねって言ってもらったんです。私自身は非常に辛く大変だったんですけど(笑)」

 そして愛娘(ふうかさん)との生活が始まった。

「生まれてからしばらくは、本当に何の不安も感じることはなかったんです。お乳もミルクも飲んでくれましたし」

 やがて、ふうかさんに他の子供とは違う何かを感じるようになった。

「生まれてから2、3か月が経った頃、同じ時期に生まれたお子さんが段々首が座り始める時期なので、そんな様子を目にしたり、耳にしたりする中で、全くその気配が無いということに少しずつ違和感を覚えるようになってきました。そこで、インターネットなどで『赤ちゃんの首が座らない』とか『首の筋肉 柔らかい』とか色々と調べてみたんですが、その時点ではまだ検査を受けることができなかったんです。周りの人に相談したり、ちょっと打ち明けてみても“子供って個人差があるからね”って言われることがすごく多くて。自分自身もそうであって欲しいという願いが強かったので、それ以上は考えないようにしたのかなって」 

 そして、6か月検診の時期を迎えた。

「この時に大きな小児病棟の紹介状をいただいて“一度検査を受けて下さい”と言われました。その検査結果、今度は筋肉の病気を専門的に治療しているお医者さんを紹介されて、そこで検査をしてもらったら、『先天性ミオパチー』の疑いがあるということが判ったんです。それはあくまでも“疑い”なので、ちゃんとした結果を出すためにも“筋生検”を受けなくてはなりませんでした」