会う前からドキドキしていた
桜の初恋の相手である星井萌音を演じるのは加藤ローサさん。
「第一印象は“可愛い”(笑)。ほんとに昔から可愛い人だなって思って見ていたところがあるんです。だから、今回ご一緒出来るって話を聞いた時は嬉しかったです。原作者の小川まるに先生が描かれている画のイメージともピッタリ。特に笑顔なんて“まさに”、だと思って、会う前からドキドキしていました。そういった意味では私もヘンに役作りをしなくてはいけない……みたいなところが全く無く、そのままで演じさせてもらうことができました」
本ドラマのテーマのひとつが“初恋”。そこで、星野さんの初恋についても訊いてみた。
「中学生になって好きなった男の子がサッカー部のスポーツ少年だったんですけど、トライしても断られ、でも諦めきれず。またトライして断られて諦めきれず……ってズルズルと3年間ぐらい思い続けていました。実らないこそ、前にも行けず……という感じで、辛く切なかったんですけど、大切な想い出ですね」
俳優、妻、母と三足の草鞋を履く星野さんも現在、43歳。これからどのような人生を歩んでいきたいと思っているのか。
「娘の病気のことを公表させていただいて、新しい一歩を踏み出したばかりだと思うんです。 “俳優をやりたい、お芝居をしたい”と言って入った世界だったんですけど、本当に今までは周りにサポートしてくれる人がいて、一緒に道筋を考えて道案内をしてもらっていたところがあると思うんです。だから、私はその作品の一部となって皆さんに見てもらうというスタンスだったと思います。でも今回の公表では、娘のことを知ってもらうためにも、先ず自分から率先して動き始めるという経験をしているところなんです。今までは誰かに引っ張ってもらったものが、私が先頭に立って自分発信で何かを始めようかと。多分、世の中の同世代の方はとっくの昔からやられていることだとは思うんですけど、私自身は始めたばかりなので、その歩みを止めることなく進めていく……というのが今の目標ですね。だから、逞しくならなきゃなって思っているんです」