いま、空前の怪談・オカルトブームを迎えている日本。怪談師のライブは即日ソールドアウトし、イベントは大盛況、熱狂的なファンがつきSNSのフォロワー数や動画再生回数は派手な数字を示している。吉本興業所属の芸人で、生き霊や悪霊など、“視えすぎる芸人”として活動するシークエンスはやとも(33)も、そんなひとり。小学生の頃からその能力に目覚めていたものの「心霊ネタをやりたかったわけではない」と明かす彼の、THE CHANGEとは。【第4回/全5回】

シークエンスはやとも 撮影/有坂政晴

 10月17日に新著『憑いてる人は痩せません 生き霊「お祓い」ダイエット』を上梓したばかりの“霊視えすぎ芸人”シークエンスはやともさん。本書では、はやともさん自身が運動・食事制限なしで130キロから最大78キロ痩せた経験を元に「生き霊太り」について解説しており、いかに“誰かの邪悪な念”が心身に悪影響を及ぼすかが綴られている。霊感がなくとも他人の悪意を感じたことはないだろうか。そんな日常でふとした違和感を覚えたことがある人にとって納得してしまう内容である。

 はやともさんは、そうした直感が人よりも優れているのだろう。人付き合いにおいて「初対面のときの直感を大切にしている」という。

「2、3回会うと人の感覚ってバグってしまうので、初回が大切ですね。最近、ハーバード大学で脳科学の研究をしている方と仲良くなりまして、彼が言うには、人間って0コンマ何秒差で脳よりも体が先に考えるんですって。ということは、五感のほうが脳よりも正しいということなんですよね」