幅広い役を演じてみたい

 今回取材させていただくので事前に過去のインタビューなどを拝見すると、その一途な思い、ダンスへのがむしゃらな姿勢があふれ出る反面、子どもの頃はプロ野球選手になりたい、という思いも持ってたという話も。

「そうですね。野球のアニメを見て“なりたい!”って思ってました。全く野球やってないのに(笑)。でもそうやって没頭することが多いんですよね。バスケのアニメを見たらバスケがうまくなると思ってバスケにハマるし、子どものころから何かにハマると集中してしまうというのはありました。だから、いろんな役を演じてみたいというのはそういうところから来てるのかなと思いますし、そういう意味では今回ドラマ『レッドブルー』で格闘技に挑戦できているのはすごく楽しいですね」

 イキイキと語ってくれる木村さん。役との出会いが人間としての幅も広げているようだ。

「引き続き幅広い役を演じてみたいです。でも、そろそろ王道の恋愛系を演じてみたいかな。ピュアな恋愛作品。こういうのをやりたいです、とは伝えていますが、基本何でもというスタンスではいます。いろいろな役で求めていただけるのは嬉しいことなので」

 自身の変化、成長、具体的にどんな部分で感じるか、をうかがうと細かなテクニックの部分ではなく、人としての変化について語ってくれた。

「周りに対する接し方が変わってきたと思います。FANTASTICSとしての活動をしていても、周りが見えるようになってきました。やっぱり主演としてその現場にいると周りを見なきゃいけないので、自然と見るようになってきているかもしれません。とはいえ座長だからこうしなきゃというのはなく、自分のありのままでいたほうが周りも着いてきてくれる。無理せず気負わず、今回の作品でも自分らしくその場にいて、いっぱい話をして、少しでもピリなつかないようにしています」