7歳で子役として活動を始め、9歳のときに『STACY』で映画初出演。以降、『みんな!エスパーだよ!』や『聖☆おにいさん』などのギャグマンガに登場するキャラクターから、空海や織田信長といった歴史上の人物、はたまたヘタレ役と、変幻自在の演技で魅了する俳優・染谷将太(32)。映画の見方や芝居に対する意識が変わったという出演作との出会いや、さまざまな役を演じることへの思い、いつか演じてみたい役どころなどを聞いた。【第2回/全4回】
2012年10月からテレビ朝日系列で7シリーズに渡って放送された米倉涼子さん主演の医療ドラマ「ドクターX 外科医・大門未知子」のシリーズ完結編となる劇場版が12月6日から公開している。 今作が初参加、かつ重要な役どころを演じるのは、俳優の染谷将太(32)だ。12年続いてきた本作に初めて参加した心境や、共演者たちとのエピソードを聞いた。
――染谷さんは今回が『ドクターX』初参加でしたが、12年続いてきた作品に飛び込んでいくのは、プレッシャーと緊張もあったのでは?
「もちろん『ドクターX』は以前から知っていましたし、国民的な作品にこのような大切な役で参加させていただける喜びとプレッシャーで、最初はかなりドキドキしていました。でも、すぐに参加させていただける喜びと嬉しさで胸がいっぱいでした」
――本作の主演である米倉涼子さんをはじめ、西田敏行さん、岸部一徳さんといった、そうそうたる先輩俳優の方々が出演されています。それぞれの共演シーンでの思い出を教えてください。
「初日に初めて米倉さんとお会いした時は、ついいち視聴者になってしまい“あ、大門先生だ”と思ってしまいまして(笑)。
初めのころは、自分がどうこの役に向かっていったらいいのか悩んでいたんですけど、米倉さんが常に気にかけて声かけてくださったり、たわいもない会話で現場を盛り上げてくださったり。そんな雰囲気をつくっていただいたので、僕もすっとこの現場に入ることができました。