デビュー以来、さまざまなドラマ、映画、舞台で活躍している倉科カナさん。デビューから18年。出演した作品はあまりに多く、それぞれでさまざまな演技を見せ、ファンを魅了してきた。30代後半という年齢を迎え、俳優としてますますの活躍を続ける倉科さんのCHANGEを聞いてみた。【第4回/全4回】

倉科カナ 撮影/有坂政晴

 2006年のデビュー以来、現在まで走り続けてきた倉科カナさん。いまでは出演作に切れ間がないほどの活躍ぶりだが、30代も中盤に差し掛かると、周囲の女性たちは結婚などの新たなライフステージを迎える人も多い。俳優ひと筋ではない選択肢を……と、これまでに考えたことはあったのだろうか?

「それはありましたよ。同世代の俳優さんでも結婚して子どもが生まれて、すぐに現役に戻られたりとか、うらやましいなと思ったりします。でも、だからといって、そこから先はなにも考えないかもしれないです。人それぞれの幸せがありますから、まずは自分が幸せになる方法を考えようって思いますね。出会いも違うし、行き着く先も全然、違いますし、自分と違うのは当たり前なので。
 例えば結婚されてお子さんがいらっしゃって、そんな幸せな家庭に憧れる反面、その裏には大変なこともあるでしょうし。私は私で、独身でひとりの時間を多く持てて海外旅行もいつでも行けたりとか、基本、自分が楽しければいいかなって思いますね。
 ただ、人と比べてしまうときって、自分の幸せがわからなくなっているときなんですよね。だから、私は最近、自分がなにを楽しいと思うのか、楽しい、ときめく方向に進んでいこうって思うようにしています。誰かにやらされているんじゃなくて、自分の選択で、これが面白いからやってみたいとか、ときめきを求めるようにしています」