映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん。昭和・平成・令和を「字幕」と「通訳」の“二刀流”で映画界を牽引してきた。しかし86歳となった昨年、「通訳」引退を発表。ちょうど大ヒット映画『トップガン マーヴェリック』日本公開の直前、主演のトム・クルーズ来日のタイミングだったこともあり、大きなニュースとなった。とはいえ、“本業”の「字幕翻訳」はまだまだ現役、今夏公開の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』の字幕も手掛けている。
「後悔はありません。映画が好きだから」という某転職サイトのCMでの言葉通り、生涯を大好きな映画に捧げた女性、その人生が変わった「THE CHANGE」とはーー。
 

戸田奈津子 撮影/THECHANGE編集部 

 映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんは、通訳としても半世紀以上も第一線で活躍してきた。トム・クルーズをはじめ、数多くのハリウッドセレブに慕われ、プライベートでも親交のあるスターも多い。86歳となった昨年、惜しまれながら「通訳」を引退したが、“本業”である「字幕翻訳」の仕事は続けるという。

 先日公開されたハリソン・フォード主演『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の字幕も手掛けているが、インタビューに答えてくれた5月の初めは、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』の字幕作りの最中だった。

「これまでの多くの大作の例にもれず今回の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』もなかなか映像が届きませんし、公開日は迫るしで、焦りまくりましたが……。それでも、やっぱり大好きな仕事ですから、苦にならない。字幕を作っていると楽しくて、時間を忘れます。出来る限りは続けたいですね」

 こう語る表情からは字幕作りへの強い想いが感じられた。