Iはデメリットしかない
ーー23年に、がんで闘病中だと公表しましたよね。
「はい。放射線治療で味覚がなくなり、やせたんですが、味覚が戻ってきたら食欲が止まらなくなり、いっきにボンッ! って太って(笑)。今は、病気前と同じくらいの体重に戻り、胸も元通りⅠカップです」
ーーよくぞ戻してくれました! プロ根性を感じます。
「いやいや、Fくらいがよかったですよ。Iはデメリットしかない。下着屋さんには基本的にFまでしかないし、気軽に買えないから大変です。
だから、Fカップ時代は買うのが楽しくて、4着買っちゃって、でも、体重が戻って、すぐに着られなくなっちゃった……」
ーー幻のFカップ……。
「幻のブラは姉にあげました(笑)。Iカップはダボッとした服を着ると体全体が大きく見えるし、あの頃のサイズがよかったです」
ーーもともと、コンプレックスがあったんですか?
「そうですね、中学時代からEカップありました。バドミントン部に所属していたんですけど、外でランニングをするときに胸が目立つのがイヤで、体操着を引っ張って胸の形が出ないようにして走ってました。
好きな浴衣や着物を着るときも、胸を、さらしやタオルでグルグル巻きにされて潰されるのが苦しいし」
ーーファンとしては素晴らしい造形美なんですけどね。
「グラビア向きの水着は、かっこ良くスタイリングしていただいていますが、それを海やプールに着ていけないじゃないですか」
ーー確かに、目のやり場に困っちゃいます。
「でも一般の水着だとIサイズがないんです。いろいろ困るので、Cくらいがよかったなあと思います。学生時代はCカップの友達に“一番、形がキレイなサイズやん! 交換してよ”なんて言っていました」
ーー隣の芝生は青いですね。
(つづく)
藤乃あおい(ふじの・あおい)
1998年9月29日、石川県出身。20年7月にデビューすると、イメージDVD『w.a.l.k!』が「グラビアアイドル・イメージビデオ年間売上」(DMM)で1位。21年12月には、「グラビア・オブ・ザ・イヤー2021」(キネマ旬報社)でグランプリを受賞した。25年1月30日には写真集『ハレテヨカッタ』(講談社)の発売が決定した。