バラエティ番組などで活躍する村重杏奈さんが映画に初主演。作品は衝撃のホラーサスペンス『悪鬼のウイルス』。意外過ぎるキャスティングに発表当初驚きの声も上がった。初挑戦となるお芝居の世界にどう向き合ったのか。さらに、次々に活躍の場を広げる裏あった転換のポイントはーー【第1回/全3回】

村重杏奈 撮影/有坂政晴

 HKT48として活動。その後、数多くのバラエティ番組や、YouTubeなどでも活躍。「バラエティの村重」がお芝居の世界に。ご本人はこのオファーに対してどんな思いだったのだろうか。

「不安でいっぱいでした。正直、あんまりネガティブな感情になることってないんですけど、初めてといっていいぐらいの大丈夫かな、っていう感覚になりました。まず、何から始めていいのかわからないんですよね。台本の読み方もわからないし、村重ホントにできるのか⁉っていう思いでした」

 「演技経験ほぼゼロ」という村重さん。しかも挑む世界はホラー。飛び込む世界の難易度は高い。

「でも、今思うと逆にそこが良かったのかなとも思ってます。日常生活を描くとかじゃなく、ホラーって特殊な世界ですよね。リアルなんですけどリアルじゃないところもあるので、大胆なお芝居をしても受け入れてもらえるというか。もちろん繊細なシーンもあるんですけど、それよりもアクションが多めだったので、そこは入りやすかったかなと思います」