すごく素敵だなと思うのはヒロミさん

 マネージャーさんからのアドバイスでバラエティ番組での収録での考え方も少し変わってきたという。

「私は現場で爪痕を残せればいいって思ってたタイプなんですけど、爪痕にもいろいろ種類があるよ、ってマネージャーさんに言われたんです。ただ爪痕ばっかり思ってると、ただうるさいやつで終わってるよって。言葉も薄っぺらいし、やってることも全部薄っぺらいって言われたこともあって、そこからは真剣に考えました。どうしたら届く言葉になるだろうって。あとは、モデル業に関しても、周りから“モデルできんの?”みたいな感じで見られてた中で、唯一、モデルのとしての道を作ろうって信じてくれたのがマネージャーさんで、そこからモデルのお仕事も増えたので、自分のやりたいことを今みたいにたくさんできてるのは、マネージャーさんのおかげかなと思ってます」

 様々な番組に出演。多くのタレントさんや芸人さんと共演する中で、刺激になった人、すごいと思った人をうかがうと、バラエティ番組で長く活躍する大先輩の名前が挙がった。

「すごく素敵だなと思うのはヒロミさんです。私、人の真似をするとうまくいかないので、素敵だなと思いながら真似は絶対しないようにしてるんですけど、でもヒロミさんに関しては、遊びも仕事も全力になれる人ってすごいなと思ってああいうふうになりたいなって思ってます。
 カメラが回ってるところでも回ってないところでも、ヒロミさんはヒロミさんなんですよね。嫌なことは嫌って言うし、でも俺にできることは全部やるよというスタイルなので、正直で本当に素敵だなって思うんです。まだそうはなれないので、村重はやりたくないこともやんなきゃいけない瞬間もたくさんあるんですけど(笑)、でも、いつかこうなりたいなって思えたのがヒロミさんみたいな大人でしたね。あと、“いい人に見せない”、“見せすぎない”っていうところがカッコいいなと思いましたし、こんな人と結婚したいなって思いましたね(笑)」

(つづく)

村重杏奈(むらしげ・あんな)
2011年、HKT48の1期生オーティションに合格。父か日本人、母かロシア人というハーフアイドル、 家ではロシア語も話し日常会話も完へきにこなすというバイリンガル。2021年12月にHKT48を卒業。持ち前の明るい独特なポジティブなキャラクターを生かしてバラエティからワイドショーまで出演の幅を広げて活躍。またハーフならではの、容赦を生かしてモデルとしてもファッション誌やイベントでの活躍も注目が集まる。

(作品情報)
『悪鬼のウイルス』
プロデューサー:山本清史 監督・編集:松野友喜人 脚本:山本清史、小田康平 
VFX:Double Slit 音楽監督:Jun Goto
原作:二宮敦人「悪鬼のウイルス」(TO文庫刊)
主題歌:「アイのウイルス」高嶺のなでしこ(ビクターエンタテインメント)
2025年/日本映画/99分/スコープサイズ/5.1ch
©2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会 
配給:イオンエンターテイメント PG-12
www.demon-virus.movie