デビューから今年で40年。一世を風靡(ふうび)したおニャン子クラブのメンバーとして芸能活動をスタートさせ、卒業後は俳優として多くの映画やドラマで活躍する一方、バラエティ番組にも進出。さらには2020年には小説を書き始めるなど、幅広い活動を続けてきた国生さゆりさん。多くの変化に富んだキャリアでのCHANGEを聞いてみた。【第1回/全4回】

国生さゆり 撮影/有坂政晴 メイク/島田真理子 ヘア/masato スタイリング/富田育子

 2020年、コロナ禍の中で国生さんが書き始めた小説『国守の愛』がマンガ化され、’25年1月8日からLINEマンガなどで配信されている。小説投稿サイト「小説家になろう」に本名の國生さゆり名義で投稿していたことからわかるように、もともと広く読まれようと考えて書き始めた小説ではなかった。それがマンガ化されるという劇的な展開なのだが、当の国生さんは極めて冷静にこの状況に対していた。

「マンガ化される実感があまりないんです。いまもまだ漫画の制作過程で、チームのみなさんとどんな形にするのか話し合っている最中ということもありますし。また、マンガ化のお話をいただいてから、いろいろ調整するのに時間がかかりまして、その間に白紙に戻る可能性もあったんです。
 コロナ禍で、さまざまなことが動きにくい時期でもあったので。もしマンガにならないのなら、脚本という形にして映像化を考えたほうがいいのかとか考えてもいたので、“マンガになった、やった!”みたいなのがあまりなかったんです」

 配信が始まったいまも、いろいろなことが動いている。

「1話から15話まで一挙に配信されたんですけど、そこから最終話までどう着地させようとか。今回のマンガ化は『国守の愛』の第2章までなので、それが終わったら、次の『第3章 レッドアイズ』をまたマンガ化するのかとか。あるいは他の作品を映像化することはできるのかとか、いろいろ考えちゃうんです。自分がちょっと貪欲なのか、先を見すぎちゃうのか、わからないんですけど」