デビューから今年で40年。一世を風靡(ふうび)したおニャン子クラブのメンバーとして芸能活動をスタートさせ、卒業後は俳優として多くの映画やドラマで活躍する一方、バラエティ番組にも進出。さらには2020年には小説を書き始めるなど、幅広い活動を続けてきた国生さゆりさん。多くの変化に富んだキャリアでのCHANGEを聞いてみた。【第2回/全4回】
2020年、コロナ禍の中で小説『国守の愛』を書き始め、小説投稿サイト「小説家になろう」への投稿を始めた国生さん。しかしその始まりは“小説家になりたい”という気持ちからではなく、あくまで自分のためだった。
「コロナ禍がいつ終わるかもわからない、先が見通せない時期で、家には私と猫が一匹いるだけなので、どうしても自分との対話ばかりでした。そうなったときに、私はタレントとしての国生さゆりさんに、なにもしてあげていないな、迷惑をかけてばかりだったなって思ったんです。なにか残してあげなきゃって。それで小説を書き始めたんです」
ただ、当初は自分で書くことは考えていなかったという。
「構想というかビジョンは頭の中にあったので、これを誰かに書いてもらおうと思ったんです。でも、事務所のスタッフに誰か紹介してほしいと言ったら、“いきなり頼む前に、とりあえずこんな感じのものをって箇条書きにまとめたほうがいい”と言われて書き始めたのが最初で、それがそのまま続いてしまったんです」