バラエティ出演の“計算違い”

 イメージが仕事を大きく左右する芸能人にとって、自分をどう見せるかはとても大事なことだ。かつて国生さんは、俳優の仕事をしながらバラエティ番組に多く出演していたが、そこでの見せ方が後の仕事に影響したという。

「演じるというお仕事だけではいけないなって思って、バラエティに出始めたんですけど。最初は法則みたいなのに気づいたんですよ。バラエティに出ていたほうが顔も知られるし、ドラマにキャスティングされやすい。やりたい役をやるためには、バラエティっていう選択肢も考えたほうがいいなと」

 確かに国生さんは一時期、多くのバラエティ番組に出演していた。その効果は……?

「いただける役が偏りました。結局、バラエティも演出が入りますから、自分のある一部分を特化させてふるまうんです。結果、それが素に見えてしまって、ドラマの役も自己主張の強い人、犯罪者、陰のある人が増えて、次の仕事につながりにくい役が増えてしまって。お仕事をいただけるというところでは成功したんですけど、完全に思い通りにいった感じではなかったですね」