歩き出して転んでの繰り返し「でも、それを繰り返してきてよかった」

 さまざまな仕事を経てきた国生さん。原点に帰っておニャン子クラブの再結成は考えないのだろうか。

「おニャン子というくくりですと、メンバーもみんないろいろな立場があるので難しいところはありますけど、いまの気持ちでは基本、ウェルカムです。もう芸能生活40年ですから歌って踊ってというより、座ってみんなで話したいですね。ファンのみなさんも一緒になって、同窓会みたいな感じでやるのもいいかなと思います」

 最後に、さまざまな経験を経てきた国生さんに、一番大きな転機、CHANGEを聞いてみた。

「デビューしてから、ずっとCHANGEだったと思います。例えば、アイドルからソロになって、俳優の仕事をしたいって始めて、いろいろなチャレンジをしてきたけど、歩き始めると、なにかの理由で転んじゃう。そうすると、また新しいなにかを始めて、また転ぶ。その繰り返しでした。
 でも、それを繰り返してきてよかったと思います。転ばないでうまく継続できていたら、たぶん、小説は書いていないし、マンガになることもなかったので」

 国生さんはコロナ禍の中で書き始めた小説が『国守の愛』がマンガ化され、1月から配信されている。

「だから、いまが一番、大きなCHANGEなのかもしれません」

 デビューから40周年を迎え、大きく動き出した国生さんに注目したい。

国生さゆり 撮影/有坂政晴

国生さゆり(こくしょうさゆり)
1966年生まれ、鹿児島県出身。’85年におニャン子クラブのスターティングメンバーとしてデビュー。翌年『バレンタイン・キッス』でソロデビュー。アイドル卒業後は俳優として活躍する一方で、バラエティ番組にも多く出演する。’20年、コロナ禍の中で小説を書き始め、小説投稿サイト「小説家になろう」に本名の國生さゆり名義で長編の『国守の愛』シリーズを投稿。’25年にマンガ化される。現在も小説を執筆中。
メイク:島田真理子
ヘア:masato
スタイリング:富田育子
衣装クレジット:Jouete

◆作品情報
『国守の愛~群青の人・イエーガー~』
国生さゆり原作小説をフルカラーコミカライズ!

国生さゆり原作。科学研究者の富士子は「液体デイバイス」の開発に成功する。それを狙う秘密組織から守るため、陸上自衛隊・特殊戦群の要は富士子に近づく。事情を知る富士子の幼馴染かつ要の同僚であるの宗弥、要、富士子の三角関係を軸に、国のために懸命に生きる男女を描いたミリタリーアクション。

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