長塚さんを囲む3人の女性は「いずれ菖蒲か杜若」
――長塚さんを囲む3人の女性、瀧内公美さん、河合優実さん、黒沢あすかさんもみなさんステキでした。東京国際映画祭の舞台挨拶では長塚さんも「いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)」と評していました。特に河合さんは、これまでも映画ファンには知られていましたが、昨年のドラマ『不適切にもほどがある!』で一気にブレイクしました。
「もともと活躍されていましたけどね。河合さんとは少し前に、ファッション雑誌で一緒にモデルをしました。みなさんステキな女優さんです」
主演男優賞受賞の際、「ぼつぼつ引退かと思っていた矢先だったのですが、奥さんは大変ガッカリするでしょうけど、もうちょっとここの世界でやってみようかなという気持ちになりました」とユーモアを交えて挨拶した長塚さん。観客としては、当然、まだまだ引退してもらっては困る。
(つづく)
長塚京三(ながつか・きょうぞう)
1945年7月6日生まれ、東京都出身。パリ・ソルボンヌ大学在学中に、フランス映画『パリの中国人』(74)の主役オーディションに合格して俳優デビューした。日本でのデビューはドラマ『樹氷』(74)。以降、多くのドラマや映画に出演。1995年のサントリー「NEW OLD」のCMや、25年務め上げたJR東海「そうだ京都、行こう。」のナレーションなどでも人気を得た。『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』(97)にて第21回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。主な出演作に、ドラマ『金曜日の妻たちへ』シリーズ、『ナースのお仕事』シリーズ、大河ドラマ『篤姫』、映画『恋と花火と観覧車』『笑う蛙』『長い長い殺人』『ぼくたちの家族』など。主演を務めた最新作『敵』は、第37回東京国際映画祭にて東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀男優賞、最優秀監督賞の三冠を受賞。
●作品情報
『敵』
監督・脚本:吉田大八
原作:筒井康隆『敵』(新潮文庫刊)
出演:長塚京三、瀧内公美、河合優実、黒沢あすか、松尾諭、松尾貴史ほか
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト https://happinet-phantom.com/teki/