欅坂から櫻坂──2つの“坂”でキャプテンとしてグループを支え続けてきた菅井友香。グループ卒業から、早2年が経ち、1/31(金)公開のぐんぴぃ主演映画『怪獣ヤロウ!』に出演するなど、現在は俳優を軸に活躍中だ。グループ在籍中にアイドルとして活躍した7年間という時間の中での変化、そして現在29歳である菅井さんの30代に向けての変化について聞いてみた————。【第1回/全3回】
「もっと強い自分になりたい」──「櫻坂46(元・欅坂46)」でアイドルとして7年間を駆け抜けてきた菅井さんがこの世界に入った根底にはそんな思いがあった。
「性格も含めてどこかで自分を変えたいという思いを持っていました。私は本当にありがたい環境で育ってきたと思いますし、両親はもちろん、学校や友達……、色々なことに感謝しながら生きてきました。でも、だからこそ、“このままではいけない”という思いもずっと持っていて、そこから一歩踏み出して、 “もっと強い自分になりたい”と思うようになったんです」
2015年に「欅坂46」の第1期生としてデビューし、17年にはキャプテンに就任する。質問に対する丁寧な受け答えからも責任感の強さのようなものが感じられた。清潔感のある白いブラウスが良く似合う。元々、アイドルに興味はあったものの通っていた高校では芸能活動が禁止されていたため、アイドルになる夢を一度は断念する。
「大学2年生の時、就活の時期でした。将来のことを色々と考えていたんですけど、やりたいことがなかなか見つからなくて。“もっと違う世界を見ていきたい”という気持ちもありましたし、好きだったアイドルやエンタメの世界に飛び込んでみたいという思いも芽生えていました。ちょうどその頃に、鳥居坂46(のちに欅坂46に改名)のオーディションがあると聞いて受けてみたんです」