181センチの長身とマンガに出てくるような大きな瞳が印象的な、IMP.の松井奏さん。自身初の映画出演作品となる『遺書、公開。』では、クラス内における「序列」のトップに立つ男子高校生の赤崎(※「崎」はたつさき)理人を演じる。スクリーン内での初めての芝居を経験して感じる、松井さんのTHE CHANGEとは。【第3回/全3回】
映画『遺書、公開。』で、クラスの人気者・赤崎理人の意外な二面性を感情たっぷりに演じた松井さん。芸能界入りしてから13年を過ごしてきたが、ある人物との出会いが価値観を変えた。
「僕が事務所に入ってから8年くらいがたったころ、初めて滝沢秀明さんと話をする機会がありました。そのときに滝沢社長に言われた言葉で、仕事に対する考え方が変わりました」
──どんな言葉をかけられたんでしょうか?
「“自分が100%やったと思っても、120%でやらないとお客様には伝わってこない”と。自分では一生懸命やっていたつもりでも、さらにその一段上を目指さないと、届くものにも届かないんだなと。体力的にきついとか、疲れているとか、見ている人には関係がないって、そこからギアが入りましたね」
──大先輩からのひと言ですね。
「やっぱり仕事ぶりも間近で拝見してきましたし、例えばコロナに見舞われたときも、どうしたらお客さんが楽しめるか、お客様のことを一番に考えていて、そんな風にエンターテインメントを追求してきた方なので、この人が言うなら間違いないと信じています。いままで出会ってきて“絶対に敵わない!”って思う人のひとりです」
──そういった信頼の気持ちを、直接社長に話したことはありましたか?
「なかなか言えないですね。胸に秘めています(笑)」