画面のどこにいても、どうしても追う目が止められずに引き込まれ、喜怒哀楽を刺激される俳優・佐藤二朗。ドラマ『勇者ヨシヒコシリーズ』(テレビ東京系)をはじめとするコメディでの活躍が思い浮かぶ一方で、近年は監督・脚本を務めた映画『はるヲうるひと』(21年)や、第14回TAMA映画賞で最優秀男優賞を受賞した主演映画『さがす』(22年)など、観る者を震撼させる凄みを放つ。コメディからシリアスまでその才覚を発揮し、コラム集『心のおもらし』(朝日新聞出版)を上梓するなど、多方面で活躍する佐藤さん。一筋縄ではいかなかった俳優道での『THE CHANGE』とはーー。

佐藤二朗 撮影/川しまゆうこ 

 売れっ子俳優としてさまざまな映画やドラマに出演し、共演者との交流も多い佐藤二朗さん。なかでも、山田孝之さんしかり、ムロツヨシさんしかり、佐藤さんの周囲には、頼もしい後輩俳優の存在が際立っている。

 佐藤さんが話してくれたように、山田さんは佐藤さんを叱りつつも愛で包み、ムロさんは重要な助言をした。

佐藤「特に孝之の世代ですよ、小栗旬、斎藤工、向井理、鈴木亮平とか……あの辺の世代は、私らが考えていなかったようなことを考えていたりして、それはもう刺激をたくさんもらいます。仕事でも飲んでいるときでもね。
 たとえば俳優の労働環境についてとかね。私らの世代は“こういうもんだよね”となし崩しになっていたようなことを、この世代の俳優はちゃんと考えているんですよ」