中部電力のキャプテンとして、日本選手権で2011年から4連覇するなど、カーリング選手として大活躍。カーリング女子日本代表として、日本におけるカーリング競技の認知に、多大な貢献をした市川美余さん。引退から10年が過ぎ、現在は解説者として活躍する市川さんに、仕事に家庭に多忙な毎日のことから、カーリングに対する熱い思い、そして、人生における岐路、「THE CHANGE」について、話を聞いた!
と、その前に、2月9日に閉幕するカーリングの日本選手権は、来年行われるミラノ・コルティナ冬季五輪出場権の獲得に、大きくかかわる重要な大会である。現時点で五輪出場権を得ているのは前回大会(2024年)の優勝チームだけで、男子ではコンサドーレ、女子はSC軽井沢クラブ。
知名度の高いロコ・ソラーレは、現時点では出場権を得ておらず、今大会で3位以内に入ったことで、9月に行われる五輪代表候補決定戦の出場権を得たばかり。現在、NHK-BSで大会の解説を務める市川さんに、現在の女子カーリング界の勢力図や注目チームなどについて聞いた。【第1回/全3回】
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20代前半の「若手が育ってきている」チーム
前々回の平昌五輪で銅メダル、前回の北京五輪では銀メダルを獲得するなど日本の女子カーリングシーンを牽引してきたのはロコ・ソラーレだが、現在は、どうなっているのだろうか。
「女子で注目しているのは、北海道銀行ですね。20代前半の選手で構成されるチームで、結成してから3年ぐらいかな。昨年も日本選手権で準優勝ですし、今季ロコ・ソラーレと戦って勝ち越してるんですね。オリンピックを観戦されている方の中では、ロコ・ソラーレファンが圧倒的に多くて人気チームなんですけど、現在、若手が育ってきているのは北海道銀行なのかなと」
もちろん、市川さんと同時期に活躍した選手たちもまだまだ現役で活躍しているロコ・ソラーレも、注目チームの一つだ。