舞台が珠代さんの足場になっている
舞台、芝居という珠代さんにとっての足場は、今回出演する『舞台小説 ついてる!~めぐりめぐる、おむすび』でまた新しい世界の扉を開くことになる。
「役としては要所要所にちょちょっと出てくる感じなんですけど、だからこそインパクトを与えるというか、そこのシーンが忘れられなかったね、と言っていただけるようなシーンしていきたいですね」
稽古では迷いもありつつ、少しずつつかむものもあったという。
「先日の稽古でも、少し涙を流す部分があったんですけど、ちょっとだけ明るめにやってみたんです。そしたらお母さん役の山﨑千恵子さんが“珠代ちゃん、最後にあなたが見せたちょっと明るい感じで泣く芝居、あれよかった”って言ってくださって。これでいいんだろうか、ってすごく不安になってたところだったので、ホッとしました。その温かい一言で心から頑張れそうな気がしています」
「私を“CHANGE”する舞台になるかなと思います」と話す。新しい武器を得た珠代さんのこれからがさらに楽しみになってくる。

しまだ・たまよ
1970年5月10日生。大阪府吹田市出身。17歳当時、『4時ですよ~だ!』の出演をきっかけにピン芸人として吉本興業に所属。20歳で吉本新喜劇の座員になり、現在にいたるまで劇場で活躍している。