吉本新喜劇の看板女優として30年以上活躍を続ける島田珠代さん。強烈なキャラクターと吹っ切った動きによるギャグは世代を超えて愛されている。生み出されるギャグに隠された思い、そして新しい舞台への挑戦、それぞれを聞いた。【第3回/全3回】

島田珠代 撮影/杉山慶五

 数々のギャグを輩出する珠代さん。そのインパクト大のギャグには、観客に届けたい思いがこめられている。

「私はギャグに自分なりの信念がありまして、例えば、会社で“嫌だなーあの上司”、“腹立つなー”って思ったときに、家に帰って思いっきり“パンティーパンティーテックス!”とやってスカッとしてもらいたい、みたいな。ギャグでスカッとしてもらいたいというのが基本にあるんです。

 他のギャグもそうなんですけど、家で1人でもいいので思いきりそのギャグをやって気持ちを切り替えて次の日会社行ってほしい、学校へ行ってほしい。親に叱られて落ち込んでも、部屋で踊ってまた親と良い関係を築いてください、っていうような。ギャグがそういうふうに役に立てばいいなと思っていつも作ってるんですよね。だから、“珠代さんのギャグを見て元気になれました”という声を聞いたりすると本当にうれしいですよね」