『冬ソナ』ブームが田中さんにも伝わってきた
声もかけられるようになってきたんですけど、それは私に聞いてもわからないよ……っていう“ミニョンさんのマフラーどうやって巻くの?”っていう質問をされたり、“あなたミニョンさん派なの? サンヒョクさん派なの?”って聞かれたり(笑)。私は声を当ててるだけで出演はしていないんだけど、みなさんがチェ・ジウさんと私を重ねて見てくださってて、それは嬉しいことだな、ありがたいことだなと思いました」
『冬ソナ』は、ヒットドラマの枠を超え、社会現象にもなった。
「当時、撮影場所をめぐるという企画で韓国に行く機会があって、ロケで歩いてたら日本人の方に“私、韓国であなたに会うために来ました”と言われて、私も日本人で普段は日本に住んでますよ(笑)って思うんですけど、それだけ熱く物語に入り込んでいたんでしょうね。反応が予想を超えるものになって、取材の方の情熱もすごかったです。稀有な経験をさせていただいたと思ってます」
朝ドラ『あぐり』で俳優人生のスタートを切り、『冬のソナタ』と出会う。役の幅は広がり、2005年からは土曜ワイド劇場の『京都南署鑑識ファイル』に出演。13年にわたるシリーズとなった。