NHKの『おかあさんといっしょ』は、昭和34年から令和の現在に至るまで小さな子どもたちから圧倒的な支持を得る大人気テレビ番組。そして、「うたのおねえさん」は、子どもたちが初めて出会う憧れの存在である。第21代「うたのおねえさん」小野あつこに訪れた、何度もTHE CHANGEとはーー。【第1回/全3回】

小野あつこ 撮影/冨田望

 幼児向け通信教育雑誌『こどもちゃんれんじ』から生まれたトラのキャラクター「しまじろう」は、テレビアニメの主人公となり1993年から2008年まで放送後、10本の映画が公開され、こちらも子どもたちが大好きなおともだちだ。

「子どものころに『こどもちゃんれんじ』で勉強していたわたしにとっても、しまじろうは、おともだちのような存在でしたから、映画に参加させていただけるなんて、夢のようです」

 つぶらな瞳を輝かせて語るのは、『おかあさんといっしょ』で2022年まで6年間、第21代『うたのおねえさん』をつとめた小野あつこ。

 最新作、映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』で、主題歌『ゆうきのうた』を歌うと共に、歌って踊るフラミンゴのお姉さんとして、声優デビューを果たした。

「初めて『ゆうきのうた』の音源を聴いたときに、歌詞とメロディーに感動して涙が出ました。ですから、わたしが感じた思いを子どもたちはもちろん、一緒に観てくださるお父さんやお母さんにも届けたいという気持ちで、緊張しつつレコーディングに臨みました」