須藤理沙 撮影/三浦龍司 

 1998年上半期放送のNHK朝の連続テレビ小説『天うらら』のヒロインとしてドラマ初出演。以来、印象的な役どころを演じつづけてきた女優・須藤理彩さん。7月25日からの青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ではミュージカルに初挑戦するなど、新たな扉を開き続けている。仕事、そして家族。須藤さんが大切にしてきたものに訪れたTHE CHANGEとは

 現在、高校生と小学生のふたりの娘を育てている須藤理彩さん。特に長女は、7月25日から公演がスタートするブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』で、ミュージカルに初挑戦する須藤さんを支えてくれているという。
 
ーーご自宅で練習などしていらっしゃるんですか?
 
「歌唱指導の先生から、”毎日、空いた時間に練習をしてください”と言われて地道にストローをくわえながら歌う練習をしています。私は元々、息がすごく多く漏れてしまうタイプらしくて、先生曰く”息が漏れてはもったいない。漏らさずに、細く前に出す練習をしましょう”ということで、ストローなんです」
 
 そんな母親の姿を見ている長女は頼もしかった。
 
「娘は中学のときに合唱部の部長をやっていたので、すごく教わっています。家で歌っていると、”今の、ちょっとピッチが違いますね”とか、”ズレていましたね””半音高いですね”とか(笑)。協力してくれているんです」
 
ーーもはや先生ですね!
 
「楽譜の読み方を教えてくれたのも彼女なんです。まず伴奏入りの楽譜をいただいたんですが、それを見ても、どこをどう歌えばいいのか、全然わからないんですよ。だから娘に、”ママが歌うところを、ピアノで弾いて教えてもらっていいですか?”とお願いしまして」
 
ーーピアノもできるんですね。
 
「はい、習わせていてよかったです! わからないところを全部教えてくれて、教わってばかりで。娘は最高の先生ですね」