「朋ちゃん、小室哲哉さんっていう方から電話よ〜」
ーーよく昭和・平成の慣習として、「番組収録中に、共演男性から電話番号が書かれたメモを渡される」なんて噂がありましたけど、そういう経験はありました?
「“華原朋美”になってからは一切ありませんが、その前の芸名時代は多かったですね」
ーーおお! 遠峯ありさ時代ですね。どんなアプローチをされましたか?
「“家電教えてよ”みたいな感じですかね〜。それで自宅の固定電話にかかってくる、みたいな」
ーー携帯電話が主流になる前の時代ですもんね。
「“華原”になってからは、仕事の電話が家電にかかってくることも頻繁にありましたが、そうそう! ちょうどこの前、ふと思い出したことがあったんです。
家電はだいたい母が出るんですが、あるとき電話がかかってきて、いつものように母が出たんです。そしたら、“朋ちゃん、小室哲哉さんっていう方から電話よ〜”と言われて。そんなことを思い出して、なんだかコントのワンシーンみたいだなって思ったんです(笑)」
ーーコント感、分かります(笑)。小室さんからの電話にお母さまがのんきに出る、というギャップが面白いですね。
「母はおっとりとしていて、実家に記者が来たときも、そうでした。ある雪の日、チャイムが鳴って、インターホンから“華原朋美さんのお母さんですか?”と聞かれ、母は“はい、そうです、お待ちください”と答えて外に出たんです。
すると、記者の人たちがブワーッといて、一斉にカメラを向けられて。“私、何が起こったのか全然、分からなかったの”と言っていましたが、それも、もうコントみたいですよね。今の時代は、そういうことはないと思いますけど」