“えみちぃ”世代とともに、キャリアや年齢を重ねてきた

──プロデューサーさんからの熱いメッセージというのは、どんな口説き文句だったのでしょう。

「その方が“えみちぃ世代”だったみたいで」

──なるほど! もともとずっと鈴木さんを好きな方だったんですね。

「ずっと好きだったかは分かりませんけど(笑)、でもそんな思いは感じました。私は今年で40歳になりますが、ティーン誌で私と一緒に育ってきた人たちが、いまアラフォー世代。自分のキャリアの中で活躍されている人が多いんです」

──今日の取材現場でも“ずっと見てました”と鈴木さんを羨望(せんぼう)のまなざしで見ている「えみちぃ世代」が、そこここにたくさんいます。たしかに、ちょうど現場で活躍している世代かもしれません。

「『女神降臨』の“女神の女神”といった役どころなのでとお願いされて、なんだか乗せられちゃったというか(笑)」

──けっこうなプレッシャーのある役どころでもありますね。

「“女神の女神”はプレッシャーです(笑)」

──セレーナのメイクは鈴木さんご自身が担当されたそうですが、どんなところにこだわりを?

「実は劇中、洋服を6着もチェンジしていて、それに合わせて髪やリップもすべて変えています。目元は作品では見えづらいかもしれませんが、ヘアやリップの色は注意して見てもらえれば分かりやすいかなと思います。ただセレーナはあくまでも裏方のキャラクターなので、そこは意識しました」

鈴木えみ 撮影/冨田望