雑誌『Seventeen』(集英社)でデビューし、創刊号から最終号まで専属モデルとして表紙や誌面を飾った『PINKY』(集英社)をはじめ、多くの媒体でモデルを務め、時代をけん引してきたレジェンド鈴木えみ。“えみちぃ”の愛称で知られ、鈴木に憧れ、メイクやファッションをマネする“えみちぃ”になりたい女子を続出させた。芝居業でも活躍したが、いっとき映像媒体からは姿を消していた。いまや母となり、40歳を目前に、ふたたびテレビ出演や映画出演で世間をにぎわせている鈴木さんがTHE CHANGEを語る。【第3回/全4回】

圧倒的支持を受けるモデルとして読者の憧れの存在であり続けてきた鈴木さんだが、特にモデルを始めて間もなかった中学生時代には、コンプレックスがあったという。
「たとえばタラコ唇だなとか、耳がとがっていてイヤだなとか。いろいろありました。でも人気の顔って流行(はや)りがあって、時代によって変わるんですよ。あの当時はアヒル口がすごく流行っていて、そういう女の子がかわいいという流れだった。一方で私の唇は分厚いという認識だったんですけど、でもそこから少したったら、“私の時代”が来ましたから(笑)」
──本当ですね。
「“ありがとうお母さま”という感じです(笑)。コンプレックスを払拭(ふっしょく)できていったのには、たくさん褒(ほ)めていただくようになったことも大きいです。そこで自信を持てるようになっていきました。
あとコンプレックスって、やっぱり思春期が強く関係すると思います。ちょうど私の子どもがその年齢に差し掛かろうとしていて、“そんなこと気にしなくていいよ”ということを、どうしても気にし始めているんです。その姿を見ていると、“自分もこうだったんだろうな”と感じます」