ともに年齢を重ねてきた“えみちぃ”世代も、ライフスタイルや身体に変化のある時期

──鈴木さんの年代は、みなさん肉体的な変化の多い時期でもあります。どうしても若いときとは違ってきたり、同じ年齢の人でも大きな違いがあったり。

「比べてもいいことってないですよね。“食らっちゃうんだったら周りを見るな”と思います。例えばSNSの情報なんかも、いい情報がたくさん得られるし、すごく便利。うちの娘も検索ツールとして、まず、TikTokを開くくらい。
 でも便利な反面、余計なことも考えちゃうだろうし、自分とみんなを比較して凹む人もいるかもしれない。みんな違うのが当たり前なのに。そもそも比べることでもないです。自分と全く同じ育ち方をしてきて、同じ境遇の人なんていないんだから、比べたって答えは得られない」

──他人と比較して落ち込むのではなく、20年前の自分と比較してしまっている人もいるかもしれません。

「全人類、老けます。だって、そんなの、タイムマシン開発します? 20歳の鈴木と40歳の鈴木、変わってますよ。しっかりちゃんと変わってます。それに変わったとして、いまのほうがいいものも悪いものも見てきて、いろいろな経験をしてきて、引き出しも絶対に増えています。絶対にいまのほうが楽しいはずだと思います」

──ありがとうございます。力強いです。最後に、今回の映画出演に関して、“えみちぃ”世代はとても喜んでいます。そういったファンの声は届いていますか?

「届いています。みなさん私以上に喜んでくれていて、大家族の気持ちです。けっこう、自分の昔のことって忘れがちなんです。でも“あのとき、えみちぃはああ言ってたよ”とか、“こう言ってたよ”と、逆にファンの方に教えてもらうことも多くて。全国に親戚がいっぱいいる気持ちです」

 その言葉に、ファンも嬉しいに違いない。

すずき・えみ
1985年9月13日生まれ、京都府出身。1999年、中学2年生の時に「ミスセブンティーン」に選ばれ、雑誌『SEVENTEEN』でモデルデビュー。創刊から専属モデルを務めた『PINKY』をはじめ、数々の有名雑誌で表紙を飾り、カリスマモデルとしての地位を確立する。俳優業でも活躍。ドラマ『ウォーターボーイズ2』(フジテレビ系)『ギャルサー』(日テレ系)『有閑倶楽部』(日テレ系)などに出演。映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』『女神降臨 After プロポーズ編』で約20年ぶりの映画出演を果たし、大きな話題を集めている。近年は親子で一緒に性について学ぶ『いのちの授業』などの活動も行っている。

『女神降臨 Before 高校デビュー編』、『女神降臨 After プロポーズ編』
監督:星野和成
脚本:鈴木すみれ
原作:yaongyi
出演:Koki,、渡邊圭祐、綱啓永、菅井友香、宮世琉弥、鈴木えみ、津田健次郎佐藤二朗 ほか
公式サイト: https://www.megamikorin-movie.jp/