雑誌『Seventeen』(集英社)でデビューし、創刊号から最終号まで専属モデルとして表紙や誌面を飾った『PINKY』(集英社)をはじめ、多くの媒体でモデルを務め、時代をけん引してきたレジェンド鈴木えみ。“えみちぃ”の愛称で知られ、鈴木に憧れ、メイクやファッションをマネする“えみちぃ”になりたい女子を続出させた。芝居業でも活躍したが、いっとき映像媒体からは姿を消していた。いまや母となり、40歳を目前に、ふたたびテレビ出演や映画出演で世間をにぎわせている鈴木さんがTHE CHANGEを語る。【第4回/全4回】

「今日は“女神”です」
今日のファッションのポイントを鈴木さんに尋ねると、そう答えが返ってきた。約20年ぶりの映画出演を果たした『女神降臨』にかけてのことだが、あまりの説得力に深くうなずくしかない。
──一線で活躍してきましたが、これまでの人生におけるチェンジは何になりますか?
「デビューと子育てでしょうね」
──13歳でのデビューでした。その後、特に創刊号から最終号までを飾った、鈴木さんのために創刊されたといっていい雑誌『PINKY』(集英社)時代などは、特に一世を風靡(ふうび)していました。みんなが“えみちぃ”になりたいという状況を、ご自身はどうご覧になっていたのでしょうか。
「自分事としてはとらえていませんでした。“雑誌に載っている別人格”とまでいうと、言い過ぎかもしれませんが、でももはや自分ではない“鈴木えみ”という人気モデルがひとり歩きしているような。正直、実感がなかったです」