2016年に日本テレビを退社後、タレントとして活躍を続ける上田まりえ。今年2月でタレント活動10年目に突入した彼女が新しく2つのことに挑戦する。そこに至るまでの道のり、THE CHANGEを聞いてみた──。【第1回/全4回】

上田まりえ 撮影/冨田望

 よろしくお願いします!──気合十分、明るく溌溂とした挨拶からこの日のインタビューは始まった。早速、これまでの人生におけるターニングポイントを尋ねると、「いっぱいありますが、どこなんだろ?」と少し逡巡し、「そもそも最初にアナウンサーになりたいと思ったきっかけは小学3年生の時に読んだマンガでした」と答えてくれた。

 そのマンガというのは『星空のウェーブ』。少女コミック『ちゃお』(小学館)に95年4月から2年間連載された清水真澄氏による作品だ。

「高校生の主人公が本当は女優になりたかったのに、入学した学校に演劇部がなくて放送部に入るんです。でも、その中でしゃべることの楽しさに気づいてアナウンサーを目指すようになり、最終回では実際にアナウンサーになって天気予報を読むシーンで終わる…という作品です」

──上田さんの人生、そのものじゃないですか。

「いいえ、私はそんな美しいものではないです(笑)。とはいえ、子供の頃からしゃべることや人前に出ることは好きでしたね。当時テレビでアナウンサーの人を見ていて、“こういう仕事もあるんだ、カッコいいな”と思ったところがスタートで、小学生の時には放送部に入りました」