“ハマの番長”こと横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督を父に持つ、競馬記者の三浦凪沙さんが、初の著書『知れば知るほど楽しくなる!ウマに恋する競馬ガイド』(小学館)を出版した。
 競馬の基本から、騎手、調教師、厩務員(きゅうむいん)など、競馬に携わる人たちのインタビューも掲載されていて、初心者から競馬マニアまで幅広く楽しめる内容が話題となっている。今回は競馬に目覚めた14歳のときから現在に至るまで、競馬に魅了され続けてきた人生のCHANGEを聞いてみた。【第2回/全3回】

三浦凪沙 撮影/松島豊

 三浦さん自身が小さなころは、競馬にまったく興味がなかったという。しかし、14歳のとき、父・三浦大輔さんに連れられて父の馬であるリーゼントブルースのデビュー戦を見に行き、その迫力に圧倒されて競馬の魅力に開眼。中学生ながら、一気に競馬にハマっていく。

「趣味が完全に競馬でした。高校生のときも、まわりの友達はそのことを知っていましたが、未成年だとまだ馬券が買えないので、一緒に好きになってくれる仲間はできませんでした。
 ただ、大学生になって20歳を過ぎると、私の趣味を覚えていた友達から連絡が来ることが増えてきて。“なぎちゃん、競馬が好きだったよね。馬券を買ってみたいから教えて”、みたいな感じで。自分のフィールドにやっと友だちが来てくれたって、うれしかったですね。一緒に競馬場や牧場に行って、布教活動をしていました」

 競馬の魅力をみんなに伝えたいという気持ちは、競馬記者になる以前から強かったのだ。