本格的にライブ活動をスタート

 そこで、一度、事務所を離れることにした。2007年のことだった。

「事務所を卒業して、これからどうしようって思った時に“宇徳さん、なんでライブやらないんですか”ってネットで見かけて“そうだ、ライブやろう!”って」

 ライブを復活するきっかけとなった出来事がもう一つあった。

「2009年に父が他界したんですが、その少し前に話をした時に、父は私がMi-Keの『想い出の九十九里浜』でレコード大賞新人賞を取って家族全員でステージに上がった時のことを話してくれたんです。“あれは親孝行だったよ”って。それを聞いて、私の中で止まっていた、活動していなかった時間が長くて、それに対してすごく申し訳ない気持ちになったんです。そこで、自分らしいお仕事の継続の仕方があったんじゃないかって考えて、結果ライブに辿り着いたんです」

 新たな決意を抱いたものの、正直不安もあった。

「ライブってどうやってやるんだろうってところから始まって(笑)。やり切れる自信もなかったし、これだけ空いた時間をどうやって埋めたら良いのかって考えましたが、なかなか難しくて。でも、止まっていたら何も始まらないし、待っていてくれる人が一人でもいるんだったら、その気持ちにちゃんと応えようと思い、ライブ活動を本格的にやろうと立ち上がったんです」

(つづく)

宇徳敬子(うとく・けいこ)
4月7日、鹿児島県生まれ。’90年に国民的大ヒット「おどるポンポコリン」のB.B.クィーンズのメンバーとしてデビュー。第5回日本ゴールドディスク大賞では「グランプリ」と「ベスト5シングル賞」。第19回FNS歌謡祭グランプリでは「グランプリ」。第23回日本有線大賞では「有線音楽特別大衆賞」と「有線音楽優秀賞」。第23回全日本有線放送大賞(現・ベストヒット歌謡祭)では「ゴールデン・ ヒット賞」と「特別賞」。さらに、第32回日本レコード大賞では「日本レコード大賞」と「ポップス・ゴー ルド・ディスク賞」を受賞。第41回NHK紅白歌合戦にB.B.クィーンズとして「おどるポンポコリン」にて初出場。その後、1991年にユニット”Mi-Ke”を結成し「想い出の九十九里浜」でメインボーカルとしてデビュー。同曲で第42回NHK紅白歌合戦に出場。翌年、第43回NHK紅白歌合戦では「涙のバケーション」で3年連続出場。’93年に「あなたの夢の中 そっと忍び込みたい」でソロデビューを果たし、1st.アルバム「砂時計」はオリコンチャート1位となる。2018年8月8日にソロデビュー25周年記念セルフカヴァーアルバム『スローライフと私~Organic Cafe~』、2024年8月8日には第2弾となるセルフカヴァーアルバム『スローライフをあなたと~Alone Together~』をリリース。

【ライブ情報】
4月6日㈰「宇徳敬子 HAPPY BIRTHDAY LIVE 2025~Alone Together~」@東京・渋谷プレジャープレジャー、16:00~

6月7日㈯「宇徳敬子 ACOUSTIC LIVE 2025~Alone Together~」@福岡・border-Live music & drinks、14:30~、17:30~(2回公演)

8月3日㈰「宇徳敬子 ACOUSTIC LIVE 2025~Alone Together~」@京都文化博物館(別館ホール)、17:00~