1998年上半期放送のNHK朝の連続テレビ小説『天うらら』のヒロインとしてドラマ初出演。以来、印象的な役どころを演じつづけてきた女優・須藤理彩さん。7月25日からの青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』ではミュージカルに初挑戦するなど、新たな扉を開き続けている。仕事、そして家族。須藤さんが大切にしてきたものに訪れたTHE CHANGEとは

須藤理沙 撮影/三浦龍司 

 人生について話が及ぶと「せっかく盛りだくさんな人生を体感できているのだから精一杯楽しみたい」と明るく話した須藤理彩さん。「盛りだくさんな人生」とは、さまざまな役を演じ、人生をなぞることができる、ということだろう。
 
「だって、スタートがNHK朝ドラ『天うらら』のヒロインですからね。自分でも、”これって、なんか別の人の人生なんじゃないか”と思うようなときが、たまにあるんです。すごく華やかな場所にいる、華やかな人だなあと」
 
 その一方で、一歩プライベートゾーンに入ると「スーパーの買い物袋をぶら下げて、ママ友と道端でおしゃべりしている須藤理彩がいる」と、”女優・須藤理彩”とのギャップに自らも驚くことがあるそうだ。
 
「そういう日常を送っている人が、突然フラッシュを浴びるもんだから、パラレルワールドにいるように思う瞬間もあるんです。だから、道端で突然、声をかけていただいたりすると“女優の須藤理彩……? あ! 私のことだ!”って、一瞬フリーズします(笑)。変な人生だなあ(笑)」