IKKOのものまねが日の目を見るまで、10年ほどの月日が

「ただ、結局そのときはそれだけで、いったん忘れてたんです。で、しばらくたって、17年ぐらいにものまね番組に呼ばれることになって“何かできる?”って言われたときに、“そういえば、IKKOさんできるかもしれないですね”って答えて、そこからやるようになった感じです」

 その後は“ご本人”IKKOさんとの共演も増えた。

「ものまねをやり始めてわりとすぐ、IKKOさんが僕らのことを知ってくれて、いろいろよくしてくださったんです。いまになって思うのは、IKKOさんをやってなかったら……というか、IKKOさんがいなかったら、こんなふうにテレビに出させてもらうってことは絶対なかったと思うので、本当に感謝ですね」

 松尾さんはIKKOさんのものまね、相方の長田さんは和泉元彌さんのものまね。またTT兄弟など、次々に、視聴者に覚えてもらいやすいキャッチ―なネタが生まれた。笑いの世界で確固たる地位を築くようになった。

チョコレートプラネット・松尾駿 撮影/有坂政晴

松尾駿(まつお・しゅん)
お笑いコンビ・チョコレートプラネットとして2006年にデビューし、08年の『キングオブコント』では、結成2年目にして決勝戦に進む。ネタ番組を中心に活躍後、『有吉の壁』で見せた和泉元彌やIKKOのものまね、持ちネタのTT兄弟を披露したことがブレイクにつながる。21年には『新しいカギ』で自身初のゴールデン・プライムタイムのレギュラー番組を持ち、24年には『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』の総合司会を務めるなど、活動の幅は広がり続けている。25年4月18日には、声優として出演の劇場版『僕とロボコ』の公開を控えている。

劇場版『僕とロボコ』

監督:大地丙太郎
アニメーション制作:ぎゃろっぷ
製作:劇場版「僕とロボコ」製作委員会
配給:松竹
原作協力:「週刊少年ジャンプ」編集部
主題歌:ano「ロりロっきゅんロぼ♡」(TOY’S FACTORY)

●CAST
ロボコ:松尾 駿(チョコレートプラネット)
ボンド:津田美波
ガチゴリラ:置鮎龍太郎
モツオ:武内駿輔
円ちゅわ~ん:M・A・O
メイコ:平塚紗依
ボンドのママ:三石琴乃
ニョンタ:後藤恵里菜
ロボコ(王道バトルの世界線):田中真弓
ロボコ(本格SFアクションの世界線):千葉 繫
ロボコ(ラブコメの世界線):上坂すみれ
ロボコ(昭和ギャグ漫画の世界線):野沢雅子
大幹部様:長田庄平(チョコレートプラネット)