“戸惑いの連続”の日々のなか、見えてきたこと

 NSC(吉本総合芸術学院)に入り、笑いの基礎から学んだが、最初は戸惑いしかなかったという。

「最初は大変でした。NSCなんて、全員、面白いやつが入ってきてるんだし、こんなにたくさん面白いやつがいるんだ、と圧倒されて、お笑いなんてやったことがなかったので、なじめない部分もありましたね。戸惑いの連続で。ただ、途中からだんだん、“あれ? これ、面白そうに見えてたけど、ほぼつまらないやつらだぞ”というのが、わかってきたんですよね(笑)」

チョコレートプラネット・松尾駿 撮影/有坂政晴

「だって、そのころ、長田さんの周りにめちゃくちゃ人が集まってたんですけど、みんなすげぇつまんねぇやつを引き連れてたんですよ(笑)。長田さんは面白かったですけど、ほとんどそんな感じのやつばかりで。だから、そういう人は途中で辞めていったし、そういうものなんだなってだんだんわかってきました」