人生には良いときもあれば、曇り空の日も

 そして、チョコレートプラネットとして活動しはじめるも、「停滞の時期が長かった」と松尾さん。躍進を見せ始めたきっかけのひとつは『有吉の壁』(日本テレビ系)で、その初登場は15年。

「とにかくずっと停滞してた感じだったんですよね。テレビにもネタ番組以外には呼ばれない、ひな壇もないし、バラエティのロケもいっさいなかったんです。でも、『有吉の壁』に出させてもらうようになって、IKKOさんをやりだして、ちょっとずつ広がった感じがします。17年くらいからの2、3年は、結構ワーッて動いた感じですね」

 その「停滞していた」という時期は、売れていく同期や後輩をどう見て、焦りはなかったのだろうか。

「先に売れていく後輩たちも見ても、焦りというよりは、売れていく後輩は理由があってちゃんと売れてるよな、っていう冷静な感じで見てました。売れていった人を見てても何の参考にもならないので、僕は逆に落ちていく人のほうを見てます。
 売れる理由ってみんなわからないものなんですけど、落ちる理由っていうのは絶対あるので。この人はこれをしたから落ちていったんだ、とか。これをサボったらだろうな、とか。そういうのをめっちゃ見てましたね」

(つづく)

松尾駿(まつお・しゅん)
お笑いコンビ・チョコレートプラネットとして2006年にデビューし、08年の『キングオブコント』では、結成2年目にして決勝戦に進む。ネタ番組を中心に活躍後、『有吉の壁』で見せた和泉元彌やIKKOのものまね、持ちネタのTT兄弟を披露したことがブレイクにつながる。21年には『新しいカギ』で自身初のゴールデン・プライムタイムのレギュラー番組を持ち、24年には『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』の総合司会を務めるなど、活動の幅は広がり続けている。25年4月18日には、声優として出演の劇場版『僕とロボコ』の公開を控えている。

劇場版『僕とロボコ』

監督:大地丙太郎
アニメーション制作:ぎゃろっぷ
製作:劇場版「僕とロボコ」製作委員会
配給:松竹
原作協力:「週刊少年ジャンプ」編集部
主題歌:ano「ロりロっきゅんロぼ♡」(TOY’S FACTORY)

●CAST
ロボコ:松尾 駿(チョコレートプラネット)
ボンド:津田美波
ガチゴリラ:置鮎龍太郎
モツオ:武内駿輔
円ちゅわ~ん:M・A・O
メイコ:平塚紗依
ボンドのママ:三石琴乃
ニョンタ:後藤恵里菜
ロボコ(王道バトルの世界線):田中真弓
ロボコ(本格SFアクションの世界線):千葉 繫
ロボコ(ラブコメの世界線):上坂すみれ
ロボコ(昭和ギャグ漫画の世界線):野沢雅子
大幹部様:長田庄平(チョコレートプラネット)