「サーバーがパンクするくらい罵詈雑言が殺到して怖かった」
「インターネットですごく叩かれたのを今でも覚えています。(当時やっていたブログなどの)サーバーがパンクするくらい罵詈雑言が殺到して怖かった。何より一番怖かったのは、家族に矛先が向けられることでした。その頃は、私自身も自分のことが嫌いだったので、自分がいろいろと言われることはまだ平気だったんですが、それよりも“家族に何か起きたらどうしよう”という不安がとにかく大きかった。それが本当に怖かったんです。実際にその時は、自ら命を絶とうか、という考えも頭によぎりました」
自分自身だけではなく、大切なまわりの人たちに迷惑が及ぶことへの恐怖が苦しみを倍増させたという。令和の今にも通ずる話だ。
「ガーシーさんも個人だと強気でしたが、親が表に出ざるをえなくなったら態度がガラッと変わっちゃったじゃないですか。誹謗中傷を受ける方々のうち、かなり多くの人が“まわりに迷惑をかけたら……”と追い打ちかけられている気がするんです。
『テラスハウス』に出演していた木村花さんも、ご自身のことはもちろん、お母さんのことが心配だったと思います。彼女の場合はプロレス界も背負っていましたし、自分以外の大切なものを自分のせいで傷つけてしまったと思って、相当つらかったのでないでしょうか」
インターネットの誹謗中傷が社会問題化して久しい今、小阪さんは「私の場合は、注目を集めるために自分でやったことなので自業自得の部分は少しありますが……」と言いつつ、「誹謗中傷に悩む人がいたら心の声を聞いてあげてほしい」と、こう語る。
「精神的な悩みなら寄り添ってあげることが一番です。あと、慰めは抽象的にしない。具体的に“あなたは今こういう状態で、こういう風になっている”と言ってあげる。そして誹謗中傷されたことで何を怖がってるのか。その論点がずれたらダメ。話をしっかり聞きながらしっかり対策・改善策を考える。そうした周囲の働きかけが大切だと思います」