めんどうだけど、愛おしい家族の物語を描く「やかんの麦茶」のショートムービーで未来の『クレヨンしんちゃん』野原ひろしを演じている原田泰造さん。「ネプチューン」としてのお笑い芸人・原田泰造と、役者・原田泰造。ともにテレビ界のトップランナーとして駆け抜けてきた。まずは芸人・原田泰造の「CHANGE」について聞いた。

「“CAHNGE”かぁ。でもやっぱり、潤ちゃん(名倉潤さん)と健(堀内健さん)と会ったことなんだと思いますね。僕、地元の友達と今の事務所に入って、その友達がいなくなって、同期だった健と組むことになって、そこに潤ちゃんと出会うという流れ。不思議な縁だなと思います」
ただ、その時に「いけるぞ」という感覚はなかったという。どちらかというと「まずはとりあえずやってみようか」というスタンス。次の「CHANGE」が生まれたのはやはり伝説のあの番組との出会い。
「やっぱり『ボキャブラ(天国)』ですよね。すごく覚えているのは、『ボキャブラ』前に、ネプチューンで営業に行って、その時3回公演だったんですけど、“お客さんが集まらないから1回目で今日はもう帰ってください”って言われたことがあって、まぁ仕方ないなと思ってたんですけど、その次の月あたり、『ボキャブラ』が話題になってきてから違う営業に行ったら、“人が集まりすぎて危険なので今日は中止にします”と言われて…。“すげー、世界が変わった”と思いました。本当に短期間で、ビックリするぐらい変わりました」
その激変に少し有頂天にはなったりはしませんでした?とうかがうと、意外な答えが。
「どっちかというと、驚いてる感じで、どうしたらいいか、みたいな感じでしたね」
一気にバラエティ番組に引っ張りだこの存在になるネプチューン。様々な出会いが生まれる。
「忙しかったですけど、全てが楽しかったですよ。僕はテレビで育って、テレビに出たい、と思ってずっと過ごしてたから、憧れの人と一緒にいるっていうのが楽しかった。(ビート)たけしさん、志村(けん)さん、とんねるずさん、ダウンタウンさん。“さんまさんとエレベーター一緒になったよ~”、とか、それだけで嬉しくて。だからもうそれだけで大満足というか(笑)。必死だったけど、楽しかったですよね」