『クレヨンしんちゃん』未来の野原家を描いた「やかんの麦茶」のショートムービー 「もうひとつのクレヨンしんちゃん やかんの家族だゾ!」 が公開される。今回しんちゃんの母、野原みさえを演じるのは麻生久美子さん。みさえ役のオファーをどう受け取ったのだろう。

麻生久美子 撮影/冨田望 スタイリスト/井坂恵 ヘアメイク/ナライユミ

「もう本当に嬉しかったです。実写化ショートムービーということで、しんちゃんをどうするんだろう? とかそういう細かいことを具体的に想像してワクワクしてました。ただ、みさえは大好きなキャラクターなので、“私でいいのか、責任重大だな”という思いもありましたね」

 そもそも『クレヨンしんちゃん』が大好きだったという麻生さん。惹かれたのは「少し尖ったところ」だという。

「 『しんちゃん』を全て見たとは言えないですけど、本当に大好きで、アニメが始まった頃に、ちょっと衝撃を受けた記憶があるんです。普通のファミリー向け、子ども向けのアニメではない、なんか尖った印象を受けて、攻めてるなっていう感じがすごく好きで見てましたね。あと、『しんちゃん』がテレビで流れてると、それだけで気持ちが落ち着くというか、明るくなるんですよ。なんとなくポジティブでいられる。だから私、アニメをかけたままにしておくのも好きなんですけど、その中でも『クレヨンしんちゃん』はすごく好きです」

 ちょっと攻めてて、でもほんわかする作品。その『クレヨンしんちゃん』の世界に実写化で挑む。未来の野原みさえを演じる上で意識したことはーー。

「今回は私が感じているみさえと、“しんちゃんの母親なら…”みたいななんかそういう感じが何となく自分のイメージで出せたらいいなというか、しんちゃんとのやり取り、“しんちゃんの親ならこういうテンションかな”という、そこのリンクをすごい自分の中で考えています」

 髪型など、ビジュアルの作り方も何かいろいろ相談したという。

「スタッフの皆さんもすごくこだわられて、かなりみさえに寄せていただきました。髪型と服装と、ピンクと紫と、特にみさえっぽいのがピンクかな。みさえはおしゃれ大好きですしね」