ゲストとの対談で松下さんが大切にしていたこと

――毎回、ゲストの方のイメージカラーを決めて、その理由やコメントも面白く拝見していましたが、どのように決めていたのでしょうか。

「イメージカラーは対談が終わった後に決めていました。お会いした第一印象や会話から色を発想して“全部ひっくるめてこういう色だな”と何となく思い浮かぶことが多かったです。才能豊かな方ばかりなので、一色に決めるのが悩みどころではあったのですが、皆さん、割とすぐに決まりましたね。

 例えば、菅田将暉くんは俳優として見せるお芝居のカラーや、彼の作り出す音楽の印象、ご本人を纏うオーラみたいなものから思いつく色を選びました」

――今回のように、相手の方と膝をつき合わせてお話しする際に大切にされていたことはありますか。

「いつもゲストの方に“手ぶらで来てほしい”とお伝えしていました。お会いしたことのない方もいたので、なるべく肩肘を張らずに、飲みの場にいるような気持ちで来ていただけた方が本音で語ってくれると思いましたし、僕自身も手ぶらで現場に行くようにしていました。

 もちろん必要最低限の情報は事前に調べたこともありましたが、基本的にはその場で聞きたいことや、お話をしていく中で気になったことを聞く、といったスタイルで毎回現場にいました。ざっくばらんに話すことで出てくるその方の意外な一面や、ネットには載らない情報を聞き出すことができたような気がします」