今後の目標は「自分がやりたいと思ったことを続けたい」
――では最後に、今後の目標を教えてください。
「自分がやりたいと思ったことをずっと続けていきたいです。僕はそんなに器用な人間ではないので、一つ一つ時間をかけて、好きなことを好きな人たちと一緒に作る。これが今の目標です。
とはいえ、有言なものは一つもないので、限られた時間の中で、なるべくものづくりにかける時間を多くとれる人生にしていきたいです」
エッセイに今回の対談集と、本の出版が続いた松下さんに、取材の最後「いつか絵本を描いてほしいです。絵に言葉を添えて、楽曲もつけて、その作品を持って全国各地を回ってほしい」と伝えると「そういう可能性は0ではないです」と表情を緩めた。いつか実現することを願いつつ、その時の移動には、ぜひハイエースで。(松下さんのエッセイ「フキサチーフ」ご参照)
取材・文/根津香菜子
まつした・こうへい
1987年3月6日、東京都生まれ。2008年に、洸平名義でシンガーソングライターとしてデビュー。翌年より俳優活動を始め、NHK連続テレビ小説「スカーレット」でヒロインの夫、八郎役を務め人気を博す。近年の主な出演作にドラマ「最愛」、「放課後カルテ」、大河ドラマ「光る君へ」、映画「ミステリと言う勿れ」、舞台「母と暮せば」、ミュージカル「ケイン&アベル」などがあるほか、26年放送のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」では徳川家康を演じる。
『松下洸平 じゅうにんといろPart.1/Part.2』(朝日新聞出版)
定価:1,870円(税込)
発売日:2025年3月17日(月)
サイズ:A5判並製 /240ページ