10代の頃からドラマ、映画、CMで幅広く活躍している相武紗季さん。えくぼが魅力的な相武さんだが、30歳の時に結婚し二人の子宝にも恵まれた。昨年はNHK朝ドラ『おむすび』での栄養専門学校の教師役で安定した芝居を見せてくれ、その一方では、音声配信アプリ「Artistspoken」では週1回の帯番組にて、ママ達の家事育児の悩みや日々の出来事をPodcast配信している。そんな相武さんに、これまでに人生におけるCHANGEを聞いてみた。【第1回/全4回】

「このタイトルを見て、思わず怯んでしまいました」──
タイトルとは、今回、相武さんが出演するドラマ『夫よ、死んでくれないか』(テレ東系)のこと。相武さんでなくても、誰でも(特に既婚の男性は)怯むのではないだろうか。本作は大学生時代の仲の良い3人の女性が結婚で奪われた幸せを取り戻すために手段を選ばず奮闘し、各々の人生のリスタートを目指すマリッジサスペンスドラマ。
「原作を読ませていただき、面白いなって。そのあとで台本を読んだんですけど、人が演じることによって、その面白さがドロドロしたサスペンスというより、ポップな感じになっていてまた面白いなと思いました。男性の方はこのタイトルからして見たくないとか聞きたくないって怯んでしまうかもしれませんね。もちろん、そういうシーンもあるんですけど、物語が進むにつれて夫が逆襲するシーンも結構あるので、夫婦で楽しんで頂けるんじゃないかなって思います」
主人公となるのは大手デベロッパー勤務の甲本麻矢(安達祐実)、専業主婦の榊友里香(磯山さやか)、そして相武さんが演じるフリーライターの加賀美璃子。璃子は夫の異常ともいえる束縛に耐えられずに離婚を考えている女性だ。
「璃子は3人の中では一番男っぽかったり勝気だったりして、いまどきの強い女性。でも、その強いところと弱いところは結構両極端にあるんです。一番虚勢を張っていて、いいカッコしようとして、弱いところを見せたくないんだと思うんです。多分、理想像が強い女性なので、そこでのギャップというか弱さを演じる時に監督からもうちょっと弱くとか優しい感じでってアドバイスをされることがあります」