演じる璃子に共感する点は「ほぼ無い」
夫にGPSを付けられ、その日の行動を報告しろと本当にがんじがらめな日常を送っている璃子に対して、相武さんは共感する点は「ほぼ無い」という。
「家庭環境が普通じゃないですし。ただ、麻矢と友里香と3人で会話するところは心から楽しく話せますし共感もできます。この3人だったら、こういうふうに言うんだろうなって、自然な感じなので“どう演じよう”とかお芝居のことを特別に考えることなく、自然な感じで演じられるんです。そこは感情移入といいますか、おそらく女子全員が“わかるわかる、こういう話するよね”という感じで盛り上がっていくのは理解できます」

プライベートでは現在39歳。アラフォーである。
「40歳、すっごく楽しみです。私の周りには今回共演している安達さんもそうですし、磯山さんもですけど、力の抜けた女性が多いんです。他の現場でも“40歳が楽しみなんです”って話したら、40代の方々が皆さん“楽しいよ”と仰っているんです。30代から頑張ってきたものが更に、もうちょっと肩の力が抜けたり、肩の荷が下りてもう少し自分のやりやすく動けるようになってくる……というようなことを聞いたので、40代は今までやってきたことが更に楽しめるようになれば良いなと期待しているんです」
10代の頃から第一線で活躍し続け、その後は結婚、出産と一般的な意味での“女の幸せ”も手にした相武さんだが、そこに至るまで(特に10代)は悩みや葛藤もあった。
(つづく)
相武紗季(あいぶ・さき)
1985年6月20日、兵庫県生まれ。O型。2003年、ドラマ『WATER BOYS』で俳優デビュー。翌2004年に出演した「ミスタードーナツ」のCMが話題になる。以降、多くのドラマや映画に出演。最新作にNHK朝ドラ『おむすび』、『リバーサルオーケストラ』、『ラストマン‐全盲の捜査官‐』など。
【作品情報】
ドラマプレミア23『夫よ、死んでくれないか』
毎週月曜、夜11時6分よりテレ東系にて放映中。
原作:丸山正樹『夫よ、死んでくれないか』(双葉文庫刊)
主演:安達祐実 相武紗季 磯山さやか 竹財輝之助 高橋光臣 塚本高史
脚本:的場友見
監督:佐藤竜憲 進藤丈広 柿原利幸
(c)「夫よ、死んでくれないか」製作委員会